愛が重すぎるママと肉欲に溺れる話　【春葉流亭】

どこを切り取っても一切の隙がなく、この作品を読ませていただいたことにただただ感謝です。

まず母が息子を溺愛していても幼少期に息子の初めてを奪わなかったことがこの作品の糖度を爆上げしています。
幼少期の息子に甘い快楽を脳髄まで叩き込みながらも本番は控え、自分の意志で選べる年齢になってから息子に自分を選ばせるという所業。
息子が他の異性を見ても靡かずに我が身に帰巣すると信じて待つ母の忍耐強さ。
肉欲と体だけでなく機が熟してお互いを貪る多幸感は極めて甘美。

母親の見た目も心とリンクしていて最高です。
どこか虚げで儚げな出立ちと母親然とした着飾らない服装や髪型から滲み出る酩酊するような色気。
見るものを縛り付けるような、愛情と狂気に満ちた瞳と目元。
儚げで脆そうな雰囲気が庇護欲を駆り立てながらも、ひとたび触れれば蠱惑の愛で丸呑みする妖艶さ。
その深い闇に身を沈めて溺れてしまいたいと願わざるを得ません。

息子も最高のマザコン。
終始ママ呼び。
異性どころか同性の友人さえ作らず一直線に帰宅。
下着でシコる必要すらない関係性。
もう母に籠絡されているのか母を籠絡しているのか分からないほどの愛情。
母に対する支配欲。
野外プレイでの母に対する精神的なマーキング。
実母を名前呼び危険日杭打ち求婚中出し。
生涯乳離れできなかったのを母のせいにする甘え方。
妊娠した母に発情する甘ったるさと安定期中出しで感じる愛。
あとアナル舐めも厭わなかったのも良かったです。

人物描写に抜かりなくどのシーンも愛情が滲んでいたのと
時と場所を選ばすお互いの体を求め合うことでお互いの存在を確かめあうような強烈な甘ったるさゆえに
全部のシーンで実用性抜群です。

そしてこの作品の最大の美点は不幸を連鎖させなかった結末だと思いました。
母が両親不在で息子は父親不在と2人とも家族3人で揃ったことがなかったのに対して、母子婚して今度は家族一緒で暖かい家庭を築けること、
それを受けて母自身が変わったというのが究極の愛にして多幸感が溢れます。
妊娠だけで済まさず心の救済や浄化まで言及して終わらせるのが職人の技。
販売日が七夕であることさえ含みを感じさせるのが凄すぎます。

壊れかけた母を血の繋がりという一本の糸で繋ぎ止めて糸を紡ぎ続けて織物にしたという
母子相姦が美しいと改めて感じさせられる素晴らしい作品です。